yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

生涯賃金を考える(収入の精査⑥/⑦)

フルコミ営業を考えたときに、これを続

けていく為にはこうしなければならない

という大きな原則があります。

それは、毎月の収入の確保だけでなく、

来月、再来月、それ以降の契約と収入

予定を早めに確定させていくこと。

 

問題は、ほとんどのフルコミの営業マン

がそれを真剣に考えていないこと。

また、考えていたとしても方法が分から

ずに迷ってしまっていることです。

 

 

ここで、銀行系不動産会社員時代の話を

したいと思います。

ある時、東京の営業所から僕のいる営業

所に会社設立メンバーでもある、年下の

所長が転勤してきました。

表面的には優しい感じですが、営業の数

字やコンプライアンスには非常に厳しい

態度を取る人です。

もとは、不動産の融資を行う銀行系の金

融子会社にいたのを、当社の役員が引き

抜いてきた人です。

 

40代前半。

頭もいいし営業力もある。

本店の役員だけでなく、社長にもコンタ

クトできる立場。

社長は、信託銀行からの天下りで、2~

3年しかいないので、20年以上在職し

ている所長のほうが、会社のことをよく

分かっています。

 

また、会社にいながら、司法書士、不動

産鑑定士も取っています。

宅地建物取引士は、大学生のときに取っ

たとのことです。

 

当時、僕のいたこの会社は、

資本金15億円。売り上げ130億円。

社員数850人でした。

 

この所長が営業所でやる毎週の営業会

議で、各営業マンに求めるものがあり

ました。

 

それは、契約予定です。

 

 

なんだ当たり前じゃない、と思ったと思

います。

 

だけどこの契約予定というものの考え方

がまったく違った。

根本から違っているんです。

 

今ではなくて、次を見ている。

そして次の次も見ている。

 

果ては会社の将来や、10年、20年、

30年後やそれ以降を見ている。

 

自分が定年して既にいなくなった時の、

会社の将来とそこにいる社員やその家族

のことまでを考えながら、今の仕事をし

ている。

 

ただ本人、はそんなことは言わないし、

共感してほしいとも言わない。

 

後で思うと、自分の営業のスタイルや

考え方を見せて、それを感じ取ってほ

しいと思っていたようです。

 

そんなことは、当時の僕や他の社員に

は全く理解出来なかったし、思いつき

もしなかったため、

(なんか、やっかいな上司がきたな)

としか思えませんでした。

 

それが初めて出たのは、毎週行われる

営業会議でした。

 

長く疲れる会議。

 

 

 

でもそれは、営業マンが一生に得られ

るお金にも関わってくることでした。