ギア倍数(ギア比)と言うのは、フロン
トギアの数をリアギアの数で割ったもの
です。
例えばフロントギア数が45で、リアギ
ア数が15だと、45÷15=3.00
これは、クランクを1回転させると(イ
メージとしてペダルをひと漕ぎすると)
ホイールが(イメージとしてタイヤが)
3.00回転するということです。
もしもフロントギアが数60で、リアギ
ア数が15だと、60÷15=4.00
ひと漕ぎでタイヤが4.00回転する。
つまり、ひと漕ぎで1回転分多く移動で
きる。
これがレースだと、その分早くゴールで
きるということです。
ただ、当然ですが、そのための脚力や回
転させるパワー等が必要です。
これ以上詳しく書くには、図や写真が必
要になるので、ここでは何となく理解し
ていただければ良いと思います。
ちなみに、2021年6月3日に行われ
た「青森F1競輪 もりんトワイライト
レース」では、12レース S級特選の出
走9選手のギア倍数はすべて 3.92
でした。
これはフロントが51枚で、リアが13
枚ということです。
この場合のギア比は、51×13という
表示をしますが、ギア倍数の数字の出し
方は 51÷13=3.92 です。
最近の競輪は、重いギアのほうが有利だ
ということで、みんなかなり重いギアを
踏みます。
(一時期、かなり重いギアを使って、続
けて優勝した選手がいたため、現在男子
選手は「ギア比を4.00未満にしなくて
はいけない」という決まりになっていま
す)
このギア比は重い。
とてもじゃないけど、常人が踏み込める
ものではありません。
彼らは片足レッグプレスで、200kgを
持ち上げます。
トップ中のトップでは、280kgを持ち
上げる選手もいます。
つまり、ひと漕ぎにかかる力が 200
kg以上。
いくら鍛えたとしても異常な力です。
驚きしかありません。
ここでやっとロードレーサーのギア倍数
に戻りますが、そのときに僕が使ってい
たギアは、当時としては主流のもので次
の数でした。
フロント 52×42T
リア 13~21T
これをギア倍数で表すと、疑問と違和感
の答えが出てきます。