yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

支店長の衝撃営業(フルコミ営業として生きる②)

あるときに同行した財務相談員(財相)

さんとのことです。

 

80代の女性客宅を往訪。

 

財相「今回、お預かりしている○○商品

    が満期になりました。これはどう

   しま しょうか」

 

女性「どうすればいいですか」

 

財相「△△商品にして、何年かお預かり

    しましょうか」

 

女性「それでお願いします。あと家にお

   金があったので、普通預金口座に

   入れておいてもらえますか」

 

女性はおもむろに、500万円を渡しま

した。

 

財相さんは預り証を出して、お金と通

帳、銀行印を預かります。

 

何も起こらないけれども、これらを預か

るとなんでもできてしまう。

 

確かにお客さんは、高齢で足も悪い。

聞いてみれば、生活費を下すとかも

すべて財相さんが行っているとの事。

 

こういうお客さんが不動産を売却すると

きは、価格から諸条件まですべてこちら

に任せてくれます。

ほとんどが、買い取り業者の即決です。

 

信託銀行の担当になり、銀行員や財相さ

んをきちんとサポートできると、営業数

字の心配が小さくなります。

 

そのかわり、朝は信託銀行に出勤しなけ

ればならないとか、朝礼に出たり、不動

産の勉強会を開催する、呼び出されると

すぐに対応することが必要になります。

 

とくに残念なのが、転勤です。

立場的に転勤の期間が短くなるので、時

間がかかる大型案件を、後任に渡さなけ

ればならない機会が増えてしまいまうこ

とです。

すると、大きい営業数字が見込みにくく

なります。

 

 

ある日、珍しく信託銀行の支店長から同

行依頼がありました。

明日の15時に横浜の都市銀行に営業を

かけるから(グループ銀行)同行してほ

しい。

不動産に関する質疑があったら、その場

で正確に答えてというものでした。

 

翌日、都市銀行での支店長(信託銀行)

の話は、信託銀行が相続に力を入れてい

るので、都市銀行からもそういった事案

が出るように、営業の協力をしてほしい

というものでした。

 

主に窓口担当の銀行員への営業です。

 

支店長「少子高齢化社会の中、金融商品

    では相続資産の占める割合が、

    非常に重要になります。

    でも皆さんは、お客さんに相続

    商品を紹介だけしてください。

    それで大丈夫です。

    なぜなら、大きな金融資産を持

    っているお客さんの大半は高齢

    です。

    行員の皆さんが努力をしなくて

    も、寿命という最高の営業マン

    が、お客さんにクロージングを

    かけてくれます」

 

接客業務が終わり、疲れていて気だるそ

うに聞いていた銀行員たちが、ザワつき

ました。

 

 

えっ、それって言っていいことなの。