yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

王道の営業とグレーな営業①(フルコミ営業の目標の持ち方⑩/㉚)

「専任を制する者が仲介を制する」

 

もちろん「売却の専任媒介」のことで

す。

このときは、まだ専属専任媒介がありま

せんでした。

 

いまだったら、「専属を制する者は~」

なんでしょうね。

 

そこで、仲介の情報収集のやり方をもう

一度考えてみました。

 

・会社からの情報

 (ネット等の問い合わせや新規来店)

       (ネットサイトからの一括査定依頼)

・銀行からの不動産情報

 (一般顧客、保障会社の競売情報)

・自分で配布したチラシの反響

・現地販売会の来客

・不動産業者さんの売却情報

・独自情報

 

ここで他社さんと違うのは、銀行情報が

あるぐらいです。

 

ではどうするか。

 

まずは独自情報の王道、ルートセールス

である、弁護士さんと税理士さんの新規

開拓を行うことにしました。

 

誰でも考えつく方法ですが、意外と続け

られないやり方です。

 

なぜなら、相手が警戒するからです。

両者とも、どこか不動産業者を信用して

いないんです。

 

分かる気もします。

 

以前、弁護士さんの集まりに参加させて

いただいたことがあるのですが、彼らが

言うには、「たまに裁判所の事案が弁護

士会経由でくるけど、相談できる不動産

会社がないんだよね。

なんか不動産会社って信用できない」

です。

 

分からなくもない。

なぜなら裁判所の案件は、基本的にミス

ができない。

このぐらいの期間で確実に答え、つまり

決まった期日までに、売却を完了しなけ

ればならないんです。

 

弁護士さんとしては、予定を狂わせたく

ない。

売却したお金を、その日までに売主さん

や裁判所経由で国に治めたい。

 

また、自分の仕事のスケジュールを変更

したくないし、不動産業者さんにいちい

ち説明したくもないんです。

こういった案件に慣れていて、弁護士

さんの業務をよくわかっている、コンプ

ライアンスに強い不動産業者さんだけと

付き合いたいんです。

 

だから、名刺、知識、話し方から素振り

まで、実は話ながらも細かいところま

で、チェックしているんです。

 

そして不動産業者を警戒している相手

は、営業をかけても断ってくる。

日にちを決めて、リストアップした弁護

士さんや税理士さんを往訪しても、次々

に門前払いを食らう。

 

お客でもないのに、面識のない人には

誰でも会いたくないですよね。

 

だんだん心が折れてきます。

 

でも、ここで次のことをやっておきま

した。

それは、レター作戦です。

 

・突然の訪問の失礼をお詫びする手紙。

・訪問の趣旨。

・今までの弁護士さんから依頼を受けて

 成約した、売買事例。

・会社案内(特に銀行系をアピール)

 

長文ではなく、簡単な資料にしてです。

簡単な資料にするのが、絶対条件。

会ってくれないので、ポストに入れる。

 

営業の基本は繰り返しです。

不動産業者さんが苦手な、ルートセール

スをやっていきます。

 

営業の王道です。

 

期間は、2週間に1回の訪問。

文面を少しづつ変えて。

それを1年間続けました。

 

ひじょうに面倒な営業方法です。

本当はやりたくない。

でも大きな心の支えがありました。

 

 

これは誰でもできることではない。