yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

49日を過ぎてますけど(湘南台の首つりの家⑥/⑪(不動産百話①))

 

何故、感情移入がよくないかと言えば、

呼んでしまうことがあると言われている

からです。

 

何をって、それです。

そう、亡くなった本人です。

 

この時点では、本人が亡くなってからも

う1年近く経っています。

いわゆる 49日をとっくに過ぎていま

す。

 

49日とは、仏教用語

亡くなった日、命日から数えて49日目

の追善法要のことを言います。

亡くなった人が極楽浄土へ行けるかの最

終判決の日が、49日目だからです。

 

つまり、その判決が下って、本人はもう

この世にはいないはずなんです。

 

僕も、いつもはそんなことは、まったく

気にしません。

でも、大の大人が4人もいたのに、隣の

部屋から敷居を乗り越えて転がってきた

懐中電灯。

あのタイミングで、です。

これは、いま起こった現実。

なにか起きてもおかしくなさそうな感じ

がしてきます。

 

このとき僕は、目黒にある小さな芸能事

務所の不動産部門を、部門ごと借りて不

動産の営業をしていました。

渋谷で起業した自分の「不動産専門ファ

イナンシャルプランニング事務所」とは

別な営業もしていたんです。

 

この芸能事務所は、一人社長の事務所で

すが、昭和62年ごろに始まったバブル

景気のときに、不動産が儲かると思い不

動産部門を作ってしまった。

でも不動産営業のやり方が分からず、そ

のまま不動産の免許を更新し続けている

という不思議な会社です。

25年間も経って、営業実態がない。

それを丸ごと借りました。

 

この物件の図面を作成してレインズ(東

日本不動産流通機構(不動産業者専用の

流通情報))登録をします。

その会社名で物件情報登録をしますが、

図面の電話番号は、自分の業務用携帯電

話の番号にしています。

 

なぜならその芸能事務所には、普段は誰

もいません。契約しているタレントも来

ないんです。

 

僕も基本出社することはありません。

10年以上前なんですが、すでに業務の

効率化を考えて、ほぼ在宅ワークができ

るようにしていたんです。

 

また別な理由として、こういった物件は

問い合わせが異常に多い。

なぜなら間違いなく、表面上は安いから

です。

 

事務所の電話番号にすると、まったく問

い合わせに対応できない。

また、基本的に誰もいないので、留守電

がパンクします。

 

 

自分の業務用携帯電話の番号にするしか

ありません。