yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

トラックレースの新種目(オリパラが終わりました⑤/⑩)

 

ケイリン

競輪ではなくケイリンです。

中野浩一選手が世界選手権のスプリント

(当時の名称はスクラッチ)で10連覇

した功績によって採用されたケイリン

自転車では、唯一日本発祥の種目。

オリンピックでは、7人までの選手によ

ってトラックを6周して行われます。

途中まで先頭誘動員が選手の風よけとし

て先頭を走ります。

(世界選手権で初めてケイリンが採用さ

れたとき、中野浩一選手が先頭誘導員を

務めました)

競輪とは違い、全体としてスピードが速

く、更に先頭誘導員が段階的にスピード

を上げていくこと、選手の位置取りや関

係性が異なるため、なかなか日本の選手

は良い結果が残せません。

過去では2008年の北京オリンピック

で、永井清史選手が銅メダルを獲得して

います。

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オリンピック開催中の伊豆ベロドローム

 

・チームパーシュート

4000mの距離で競われるチームパー

シュート、通称「団抜き」。

4人1組の二つのチームが、ホームスト

レッチとバックストレッチの対面からス

タートします。

相手チームを追い抜くか、あるいは先に

3人目がゴールしたチームが勝者となり

ます。空気抵抗を軽減させるため、先頭

交代しながらスピードを落とさないよう

にするところと、半周ごとに相手チーム

との差が分かるところが見どころです。

 

・オムニアム(五輪では初採用)

トラック競技の複合種目で、1日に4つ

のレースを行い、各レースの合計得点

で順位を競います。

その内容は、

①複数の選手が一斉にスタートして、そ

の順位を競うスクラッチ

②周回ごとに先頭選手にポイントが入る

テンポレース

③2周回ごとに最後位の選手が脱落して

いくエリミネーション

④約30kmのレースで、途中に設けら

れた任意の周回でポイントを獲得してい

き、合計点を競うポイントレース

 

・マディソンは新種目。2人1組のペア

が交代しながら、男子は50km、女子

は30kmを走って行います。

このレースの大きな特徴は二つ。一つ

は、レースに参加するのは常に一人な

ので、もう一人はその間は競技場のコー

ナーの傾斜のある高い場所で休んでいる

こと。

もう一つは、交代のときのタッチ。

チームメートに触るとき、今まで走って

いた選手が、交代する選手のタッチする

手を引いたり腰を押したりして、加速す

るのをサポートします。

日本選手はエントリーしていませんが、

見応えのあるレースです。

 

 

開催ごとに種目が変わっています。

キロメーターや個人追い抜きが無くなっ

てしまった寂しさもあります。

でも、今大会の新種目は、トラックレー

スの新しい魅力も見せてくれました。