・ケイリン
競輪ではなくケイリンです。
中野浩一選手が世界選手権のスプリント
(当時の名称はスクラッチ)で10連覇
した功績によって採用されたケイリン。
自転車では、唯一日本発祥の種目。
オリンピックでは、7人までの選手によ
ってトラックを6周して行われます。
途中まで先頭誘動員が選手の風よけとし
て先頭を走ります。
(世界選手権で初めてケイリンが採用さ
れたとき、中野浩一選手が先頭誘導員を
務めました)
競輪とは違い、全体としてスピードが速
く、更に先頭誘導員が段階的にスピード
を上げていくこと、選手の位置取りや関
係性が異なるため、なかなか日本の選手
は良い結果が残せません。
過去では2008年の北京オリンピック
で、永井清史選手が銅メダルを獲得して
います。
オリンピック開催中の伊豆ベロドローム
・チームパーシュート
4000mの距離で競われるチームパー
シュート、通称「団抜き」。
4人1組の二つのチームが、ホームスト
レッチとバックストレッチの対面からス
タートします。
相手チームを追い抜くか、あるいは先に
3人目がゴールしたチームが勝者となり
ます。空気抵抗を軽減させるため、先頭
交代しながらスピードを落とさないよう
にするところと、半周ごとに相手チーム
との差が分かるところが見どころです。
・オムニアム(五輪では初採用)
トラック競技の複合種目で、1日に4つ
のレースを行い、各レースの合計得点
で順位を競います。
その内容は、
①複数の選手が一斉にスタートして、そ
の順位を競うスクラッチ
②周回ごとに先頭選手にポイントが入る
テンポレース
③2周回ごとに最後位の選手が脱落して
いくエリミネーション
④約30kmのレースで、途中に設けら
れた任意の周回でポイントを獲得してい
き、合計点を競うポイントレース
・マディソンは新種目。2人1組のペア
が交代しながら、男子は50km、女子
は30kmを走って行います。
このレースの大きな特徴は二つ。一つ
は、レースに参加するのは常に一人な
ので、もう一人はその間は競技場のコー
ナーの傾斜のある高い場所で休んでいる
こと。
もう一つは、交代のときのタッチ。
チームメートに触るとき、今まで走って
いた選手が、交代する選手のタッチする
手を引いたり腰を押したりして、加速す
るのをサポートします。
日本選手はエントリーしていませんが、
見応えのあるレースです。
開催ごとに種目が変わっています。
キロメーターや個人追い抜きが無くなっ
てしまった寂しさもあります。
でも、今大会の新種目は、トラックレー
スの新しい魅力も見せてくれました。