yururi-furu’s blog

ゆるりと続けるフルコミ営業

桜を切っちゃうかもよ(私たちは桜です④/④(不動産百話③))

 

数か月後に、自宅マンションを売却した

お金が入ってくるまで預金残高がほぼ無

くなってしまうのは、不安です。

信託銀行の担当者としては、あまりいい

気はしません。

口座にもう一度 5000万円ぐらいが

入ってくるまでは、気が気ではない。

 

その後、301号室を無事購入契約。

リフォーム契約も取って、お客さんの部

屋である201号室を売却することにな

りました。

まだ引っ越しが終わっていないので、普

通は生活感があるものですが、この部屋

にはそれはまったくありません。

モデルルームを販売しているみたい。

 

意外と押し入れの中に、ぐちゃぐちゃに

荷物が詰まっているという期待も外れで

した。

本当に不気味なぐらい、きれいです。

 

お客さんと何度も話しているうちに分か

ったことがあります。

このライフスタイルと桜の理由。

 

自分たちは横浜市中区の生まれという自

負です。住みたい街の1位になるような

ところの、しかも中区。

大型外国船が停泊する港。山下公園。港

の見える丘公園。外国人墓地。中華街。

アメリカの音楽や文化。テニスが日本で

初めて行われたコート。日本で初めて作

られたアイスクリーム。元町。伊勢佐木

町などなど。

当時はまだ「みなとみらい地区」が無く

て、米軍根岸住宅が近い本牧がしゃれた

スポットでした。

 

この街で、おしゃれに生きたい。

それらが自分たちの中で、どんどん進ん

でしまったということのようです。

また植えてある桜はソメイヨシノだった

のですが、弘明寺近くの「大岡川」の桜

並木、3.5kmも続くソメイヨシノ中心の

桜並木が好きだったとのこと。

そして、桜を見るためだけに自宅を買い

替えるという行為が、余裕を持ったライ

フスタイルに合うと思っているみたいで

した。

 

その後、自宅も希望価格で売却。

リフォームも前とまったく同じようにし

ています。

ただ、少しだけ違うのが色。

今度は全部が淡いピンクです。玄関タイ

ル、壁クロス、床のフローリング、テー

ブル、イス、ソファー、そしてなぜか飾

り暖炉、服まで桜色。

 

このお客さんで気になることがひとつ。

管理組合の役員就任を、ずっと拒否して

いること。ま~そういう人もいる。

ただ、毎年マンションでは植栽管理があ

ります。

植栽管理の予定は掲示板に掲示されます

が、詳細までは書いてありません。

役員しか知らない。

ある日伸びすぎた桜が、バッサリという

ことがなければいいのですが。

 

 

それから4年後、たまたま二人が出かけ

ているときに、3階部分の桜の枝は切除

されました。

下の階の役員から、日当たりが悪いとク

レームがあったそうです。

(201へ買い替えないかな・・・・)