2月20日 月曜日、郵便局で旅行のお金
を振り込みました。伊豆大島への日帰り
旅行。また今年も椿を見に行きます。
以前も書いたように、伊豆大島は妻と行
った最後の旅行先。初めての場所なのと
椿がきれいだったからか、すごく楽しそ
うにしていました。そしてその場所に行
きたいと、子どもたちが言ってくれた。
落ち込んで何もしなくなった僕を気遣っ
たのと、二人で出かけた最後の場所を、
見てみたいと思ったようです。
そのお金を郵便局で払っている間に、す
ぐそばにあったモニターに目が奪われま
した。
「5000勝0敗の戦い」
今年の東海汽船さんの旅行チラシ
日本人の二人に一人が癌にかかります。
けっこう多いんだなぐらいに思っていま
した。でもこのモニターで説明されてい
たものを見て納得。それはこんな理由で
した。
誰でも、みんなが、毎日毎日体の中に、
癌細胞ができているそうです。その数は
約5000個!
それだけの数の癌細胞ができていて、そ
れを毎日リンパ球が倒しています。今日
も 5000個の癌細胞が出来、それをリ
ンパ球が一つ残らず倒している。昨日も
一昨日も明日も明後日も、一生繰り返さ
れる戦い。しかも一度も負けられない。
負けたら癌細胞は、どんどん増殖し始め
る。だから 5000勝0敗でなければな
らないんです。
ただ人間は老化します。するとリンパ球
の働きが悪くなったり、見逃しなんかが
出てくる。そうなると癌細胞が生き残っ
てしまう。それだけを考えると、癌にな
らないほうがおかしい気がしてくる。
昔、「ブラックジャックによろしく」と
いうマンガのセリフの中で、こんな感じ
のものがありました。かなり前のことな
ので正確ではありませんが大筋は合って
いるはず。
「人間は最後は必ず癌で死ぬ。癌で死な
ない人は、癌になる前に他の病気や事故
で命を落としているだけ。それが無けれ
ば癌で死んでいく」
これを見ても、体の中は分からないこと
だらけだと思いました。
妻の症状がどんどん変わってきた。
それは病院や手引きで説明されたものと
は違う、予想外のことでした。