もちろん白血病になったからといって、
必ずしも仕事ができなくなるわけではあ
りません。
抗がん剤での治療を続けながら仕事を頑
張っている人や、治療後に復帰する人は
たくさんいます。
特に希望となったのが、競泳の池江璃花
子さんです。10ヶ月もの闘病生活を経
て復帰しました。しかもオリンピックに
出場するまでになりました。
お医者さんからの治療方針説明のときに
聞いてみると、
「あれは考えられない」とのこと。
普通は、日常生活に戻るのがやっとな期
間だそうです。
ただ、骨髄移植を行うとなると、やはり
それなりに入院治療の時間がかかる。正
社員の場合は、病気のために長期の休み
も取れますが、パートの仕事だとそれは
なかなか難しい。
そのために今回は、仕事を辞めなければ
ならなくなりました。
もちろん本人は辞めたくはなかった。
血液型と違い、白血球のタイプは複数あ
ります。これが適合するのを困難にして
いる理由。
まずはそのタイプ。それは、A座、B座、
C座、そしてDR座などと聞いたこともあ
りません。
この中の6つが合わないといけないんで
すが、それらのタイプを全部合わせると
何万通りにもなる。これだとすべてが合
うのは難しい。
ただ、希望が無いわけではありません。
それは兄弟です。
兄弟の場合、白血球が適合する確率は、
1/4。つまり兄弟が多いほど、その確
率が上がる。
妻には、お兄さんと弟さんがいます。
数学が苦手な僕は、
(これだと 50%じゃん!)と思った。
実際は違いますが・・・。
そして子供。
親子で白血球のタイプが適合する確率は
・・・・約3%。でもこれは少し条件が
あるので、本当のところは、1%です。
非血縁者よりはマシな程度。
でも、希望はゼロではない。10万人に
4人しかかからない病気になったぐらい
だから、何が可能性に繋がるかは分から
ないんです。
僕たちには子どもが3人いる。
やれることは全部やるしかない。
ちなみに血液型は合わなくても大丈夫。
そう、新しい骨髄によって、血液型が変
わるかもしれないから・・・・・。