主治医の H先生から資料を渡されて、
これまでの経過報告と今後の治療方針
や、臍帯血移植の説明を受けました。
たくさんの資料を渡されて、ひとつひ
とつ話を聞いていきます。
渡された資料はこんな感じのもの。
・診療内容 説明書
・同種造血幹細胞移植 説明書(8枚)
・造血幹細胞移植に伴い発生する料金に
ついて(2枚)
・移植について(同意書含4枚)
・中心静脈カテーテル挿入術・留置に関
する説明書(同意書含3枚)
・無菌室での私物洗濯の利用について
・中央無菌室に入院される患者さんへ~
入院の案内~(13ページ)
・ご家族の方へ(3ページ)
・口腔内冷却法について
・口腔内冷却法手順
・購入可能な食品リスト(治療開始~生
着まで)(A3 2ページ)
*紙の大きさが書いてないものは、すべ
て A4。ページ数の書いていないもの
はすべて 1ページだけです。
まずは診療内容の説明から。
病名が「急性骨髄性白血病」と診断確定
されてから、アザシチジンという抗がん
剤治療を行いましたが、その効果は認め
られませんでした。先に書いたように、
この抗がん剤の治療効果は約50%。半
分の人にしか効きません。
でも妻には効果があるだろうと考えて、
治療を始めたそうです。なぜなら、病気
の進行が遅いうえに、あまり状態が悪く
なかったからです。 H先生が言うには、
おそらく妻はこの病気に対して、ある程
度の耐性があり、悪化しにくかったので
はないかとのこと。そのために最初は、
抗がん剤の効果が期待でき、1ヶ月の入
院で済んで、その後は通院による抗がん
剤投与に切り替えることができると思わ
れたようです。
しかし効果はありませんでした。
僕はここで、疑問に思っていたことを質
問してみました。
抗がん剤が効果は無かったものの、白血
病細胞は増えなくなっていた。じゃあ白
血病細胞になるはずだったものはどうな
ったのか、というもの。
H先生は静かに答えました。
「脂肪細胞に変わりました」
(えっ、脂肪になっちゃうの?)