それまでは、そんなに強い抗生物質を使
ってはいませんでした。
それは特に症状が変わらなかったからな
んですが、抜歯をした後から熱が出るよ
うになりました。まあ健康な歯を4本も
抜いたら熱ぐらい出そうな気もします。
病気じゃなかったとしても具合が悪くな
ってしまいそう。
熱が出たということは、今までの抗生物
質が効いていないということ。37.5°
から38.5°の熱が出て、少しだるい。
そんな状態が数日続いて治らない。つま
り今までよりも強い抗生物質に変更しな
いといけない。でもそこには少しリスク
が出てきます。
今までの薬が大丈夫だったとしても、今
度もそうだとは限らない。人にもよりま
すが、妻にそれは合わなかったみたい。
薬疹が出たので、すぐに別な薬に変えて
みました。でもそれも合わなかったよう
で、発疹が更に広がっていく。
最終的には、薬疹が出なかった最初の弱
い抗生物質に戻しました。強い薬を使っ
たおかげなのか熱は下がってきた。そし
て弱い抗生物質に戻したおかげか、薬疹
も治まってきました。
臍帯血移植の手術の説明が、6月29日
水曜日の13時30分から行われること
になりました。
ドラマで見るような大きな会議室でも、
入院している部屋でもなく、小さな机と
椅子が4脚だけの面談室。長女と僕は、
急きょ有給休暇を取って説明の日に備え
ています。
自宅から高速道路を使うと、病院までは
早ければ車で約20分。心配なので早め
に出発します。新型コロナウイルスの感
染防止の影響で、まだ一般のお見舞いは
受け付けていません。だから面会受け付
けの所に行っている人は誰もいない。
係の人だけが時間を持て余しているみた
いです。
面会の申し込みをすると、ちょっと驚い
たように担当ナースステーションに内線
で確認する。大きな病院なのでナースス
テーションも複数あるんです。
約束した時間の 10分前に面談室に通さ
れて待っていると、妻と担当の H先生、
女性医師、移植コーディネーターの女性
看護師さんが入ってきました。